月のうさぎ

もうすぐ十五夜です。そこで,「どんぐり太郎 うさぎになって餅をつく」をつくってみました。
「月にうさぎがいる。そして餅をついている」と昔祖母に聞きました。どうして月にうさぎがいるのか。その話は,仏教に関係しています。
こんな話です。
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昔,あるところを一人のお坊さんが旅していました。大変貧しく修行中のお坊さんは空腹のためついに倒れてしまいました。そこへ,猿と狐とうさぎがやってきました。何とかしてお坊さんを助けたいと思った三匹は,それぞれ食べ物を探しに出かけました。そして猿は木の実を,狐は魚を探し出して持ってきました。しかし,うさぎだけが何も食べるものを探すことができませんでした。そこでうさぎは「自分の身をお食べください」と言い残し,自ら火に飛び込んでしまったのです。お坊さんは自分のために自らを犠牲にしたうさぎを不憫に思い,月に昇らせたのでした。だから月にはうさぎがいるのです。
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さて,女声合唱組曲に「月と良寛」という楽曲があります。その中に「月のうさぎ」という曲があります。上にあるお話しが合唱曲になっているのです。すさまじい歌詞の内容ですよね。