ワクワク科学教室(4〜6年生)

輝く学校づくり事業の一環として,埼玉県から日本理科教育支援センターで理科教育コンサルタントをしてみえる,小森栄治先生をお招きして「わくわく科学教室」を開催しました。2時間目に4年生,4時間目に5年生,6時間目に6年生が授業を受けました。一緒にご参加いただいた保護者の方もおみえになりました。
【4年生】「ゴムで遊ぼう」

ゴムの力で動くおもちゃをつくりました。まずは,紙コップロケットです。ねじりを加えると,まっすぐに,安定して飛びます。この原理は,本物のロケットやピストルの弾などにも使われています。

友だちのと重ねて,8弾式のロケットに挑戦!紙コップには,思い思いの絵が描いてあります。

もう何個重ねたか分かりません。クラスが一体となって,とにかく楽しみました。

次に,「すずめばちが入っているように装った包み」を作りました。
「あけるな」「注意」「まだ生きている」といった警告文に,恐る恐る包みを開けていくと…“ブルブルブル”とスズメバチの羽音と振動が!思わず手を引っ込めました。

正体は,ゴムをねじって作った仕掛けですが,分かっていてもおっかなびっくりでこの様子。心臓の弱い人や,小さな子は脅かさないでね,の注意もありました。
【5年生】「飛ぶ種の不思議」

“にわうるし”“ラワン”“まつやかえで”“アルソミトラ”の4種類の種が,風に乗って飛んでいく仕組みを再現しました。

同じ場所に落ちてこないような飛び方をするね。くるくる回りながら落ちてくるね。

「この松ぼっくりは,水に濡れると種が飛ばないように,きゅっと小さくなるんだよ。乾くとまた広がるけどね。雨の日に落ちないようになっているんだね。」

このアルソミトラの種の飛び方からグライダーが生まれたんだよ。作ってみよう。

植物の知恵ってすごいなあ。他にも種は,虫の体にくっついて運ばれたり,水に運ばれたりしながら広がっていきます。きれいで,楽しくて,不思議な時間を過ごすことができました。
【6年生】「音で遊ぼう」

音が出るって言うことは,音の波が震動して伝わっているということを確かめながら,音の鳴る物や,音で動く物を作りました。「糸をこすると,こんな音が出るんだ。」「こすりかたでニワトリの声やかえるの声も出せるんだ。」

大きな筒の中に手を入れて,指先で震動を感じてみよう。痛いような,くすぐったいような,しびれるような…

紙コップの横に穴を開けて声を出してごらん。ちゃんと震動を感じることができるでしょう。

この原理を使って,紙コップの上で,モールをねじって作った蛇をくるくる回転させてみよう。

声の高さで回転の速さがかわるよ。いくつか並べてみると,音の波がつながって,全部のへびが回転するよ。
小森先生には,児童一人一人が使った全ての材料を手作りで用意していただき,準備に1時間,そして授業に1時間というスケジュールで一日中お世話になりました。そして,「とても反応の良い子どもたちで楽しく授業ができました。」という言葉もいただきました。今日のワクワク教室がきっかけとなって,理科好き,科学好きの子どもが増えたらいいなと思っています。小森先生,楽しい授業をありがとうございました。