卒業式後に卒業生の保護者の方にお話ししたことを載せます。
保護者のみなさまへ
本日は誠におめでとうございます。
式の中でもお話ししましたが,わたしはちょうど6年前にこの加木屋南小学校に赴任しました。今日卒業した子どもたちと,ずっと6年間いっしょに生活をしてきました。いつの間にか卒業ですね。あっという間の6年でした。
わたしも3人の子どもがおりますが,実は,3人目がみなさんと同じように半田市立宮池小学校で,今日卒業式を迎えました。
子どもを育てることは,本当に難しいです。
みなさんが,この子どもが生まれてくるときに思ったこと,それは「とにかく無事に生まれて」だったと思います。
そしてその子どもたちが,今日小学校を卒業したんです。
成長するにしたがって,いろいろな心配をしてきたと思います。でもほんの一瞬の,ちょっとした,うれしい出来事がすべてを忘れさせてくれましたよね。子どもは本当に不思議な力をもっていますよね。
病気や事故,子どもたちの命を奪うものは,周りにたくさんあります。子どもたちが生きて成長していることは,実は奇跡的なことなんです。
その奇跡を支えていてくださったのがおうちの方です。本当にお疲れ様でした。
でもまだまだ,
中学に入学すると,もっといろんなことがあります。子どもたちは,反抗期に入り,大人と自分の差に悩み始めます。
親も悩みます。
でも言ってやらなければならないことは,言ってください。その時は反発したり,離れたりしてしまうこともあります。でも,その時にしかチャンスはないんです。
親の言っていることのありがたさがわかるのは,子どもたちに子どもができたときですかね。
自分がそうだったように。
それまで待ちましょう。
長いねぇ。でもがんばりましょう。親はみなさんしかいないんですから。
これからも子どもたちを見守っていってください。そしてこの加木屋南小学校を今後ともどうぞよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
加木屋南小学校長 森 田 裕 泰