星に願いを

 7月7日は七夕です。朝の集いでそんな話をしました。
 織り姫と彦星の物語。短冊に願いごとを書いて笹につり下げました。わたしが住んでいたところには通称「おひげさん」と呼ばれていたおじいさんがいて,この時期になると笹をもってきてくれました。七夕が終わると川に流したものです。今では考えられませんよね。織り姫星がこと座のベガ,彦星がわし座のアルタイル,夏の大三角形のもう一つの星が白鳥座のデネブです。地球からどれくらいの距離かというと,ベガで25光年,アルタイルが近くて16.7光年です。この段階でもうだめです。光の速ささで25年もかかる距離ってどんな距離ですか。高校時代ここで挫折しました。ましてやデネブは1340光年以上1840後年以下という距離でだそうです。今晩空を見上げてデネブを見たとすると,その光りは少なくとも1340年前に発せられたことになるのです。じゃあみんな過去を見ているのでしょうか・・・。もうだめです。頭の中が混乱しています。情けないことに,高校時代も今も同じです。
 毎週日曜日,朝7時から「宇宙兄弟」というアニメが放映されています。(7月からオープニングとエンディングの歌が変わりました。前のもよかったけど,今回のも良いです。)兄弟で宇宙飛行士を目指して・・・というお話しですが,やっぱり未知の世界「宇宙」なんです。科学的にいろいろわかってきても,織り姫と彦星の話を信じてしまいます。ただいえることは,不思議だとか興味があるってことを突き詰めていけたら,幸せなことで,それが仕事だったら最高ですよね。